「慰安婦」論争に一石を投じた「主戦場」。月刊Hanadaの花田編集長・藤岡信勝氏ら右翼による、中野晃一上智大学教授解雇要求運動に反対する。

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「慰安婦」論争に一石を投じた「主戦場」。月刊Hanadaの花田編集長・藤岡信勝氏ら右翼による、中野晃一上智大学教授解雇要求運動に反対する。

2019年09月08日 | 人権保障と平和

 

 事態の経緯は以下の通りです。

 いわゆる「従軍慰安婦」について左右の論客が出演して本音を語った極めて珍しいドキュメンタリー映画「主戦場」が公開され、大きな波紋を広げた。

 そこに出演して、言ってはならないはずの本音(笑)をしゃべりまくってしまった藤岡信勝・ケントギルバート・杉田水脈氏ら右派「論客」が自分の語った内容にうろたえて、映画が公開されるとは思ってなかったなどと口々に言い訳を始めた。

 元文春の辣腕編集長で今は右翼雑誌を作り続けている花田紀凱氏の月刊Hanadaが先頭になってこの映画を批判し始めている。

 あげくのはてに、この映画にも出演しており、監督のミキ・デザキ氏の指導教官であったという中野晃一上智大学教授を解雇せよと、藤岡氏や花田氏が言い出しているというわけです。

日本会議の女帝、櫻井よしこ御大も登場します。

 

 

 風ば吹けば桶屋が儲かるという話はありますが、映画が気に入らないから、その映画監督の指導教官に大学をやめろって、そんな無茶な抗議活動は前代未聞でしょう。

 もちろん、法的に言って、解雇には正当理由がないと違法ですから(正当理由があることの立証責任は解雇する側にある)、上智大学がこんな理由で中野教授を解雇したら違法に決まっているので、解雇するわけはありません。

 しかし、同じく慰安婦報道で右翼からのいわれなき批判を受けている元朝日新聞記者の植村隆氏が、右翼による学校への攻撃によって、ある大学での就職が取り消されてしまったという例もあります。

 いま、危険なのは、事実上、中野教授が上智にいられなくなってしまう、解雇という形ではないのに、やめることになってしまうということなのです。

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自分たちで宣伝してたのに(笑)。

 

 

 もちろん、右翼が中野教授を狙っているのはこの「主戦場」だけのことではありません。

 安保法制反対運動などで、中野教授は常に市民の側に立ってその先頭で組織つくりもしてきたし、論陣も張ってきた方で、右翼にとって、いや安倍政権にとって目障りで仕方ない存在だからこその攻撃なのです。

 そもそも、どんな内容の映画を撮ろうが、公開しようが、これは表現する側の自由です。中身が犯罪の扇動や名誉毀損など違法でない限り、その表現自体で一切の不利益を受けることは許されません。

 まして、その映画を作った人じゃなくて、指導教官だったどいうだけで、大学を辞めさせろとか、抗議のピントのずれ方が異様すぎて、頭がおかしいとしか思えません。

この面々を見ただけで、歴史に残る労作だとわかります。。。。すみません、まだ見ていませんm(__)m

 

 

 この事件は、実は青山学院大学の白井教授(先日、特別講義をさせてくださった方)と申教授(昨年末に日本外国特派員協会で記者会見をさせてくださった方)がそれぞれメールをくださるまで知らなかったのですが、日本の基本的人権を保障していくうえで、看過できない大問題です。

 注視をお願いいたします。

 

 

そもそもですね。

カメラのまわっているところでインタビューを受けながら、仲間内から何であんな映画に出たんだと批判されたら、あれは学生の卒業制作かなんかだと思っていた、世間に公開されるとは思っていなかった、だから歴史修正主義者にとってまずいことも言っちゃった(笑)と言い訳する方が見苦しいでしょう。